4月のミッション!「食べたら酔っぱらえる」豆腐を作れ!! | 2012年4月29日掲載

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豆腐職人のぶへの挑戦状

ミッションコンプリート!

のぶへの挑戦状は平成24年7月29日(日)のミッションを最後に終了しました。

「磯蔵酒造 蔵主 磯 貴太」さまからの挑戦状

ワタクシ、酒づくりを生業にしておりますが、昨今はなにか、酔わない事が「正義」な時代になっていたようで、多かれ少なかれ「酔う」ためにある「酒」を造っている私等は少々肩身が狭くなって来たように感じてしまう今日この頃です(狭く感じるのはけして太ったからではありません)。 そして、それみた事か!と、アルコールメーカーは「低アルコール・ノンアルコール・0%・アルコールフリー」等と酔わない事を売りにした製品をこぞって販売し始めました。 しかし、ワタクシ「そんなんで本当に良いのか?」と思います。 なぜなら「酔わない事」が重要なのであれば、そもそも「酒」なんて必要なくなってしまうではありませんかっ! 酒は人々の喜怒哀楽と共にある、人と人との潤滑油です。 ワタクシは「酔う」ことで「人はより楽しくなる、豊かになる、救われる」事があるのだと信じて止みません。 だって、この広い世の中、酒が無い国なんて無いではありませんかっ! と、言う事で、我々人間の生活には「酔う」事も「必要な、重要な、素敵な事なんだ」と言う事を世の中に再確認していただくために「酒でない何かで酔えたらみんなおもしろがってくれるのでは?、「酔う」と言う事を再認識してくれるのでは?」と考え、酒と同じく日本の文化であり、日本人の日常であり、そして私の晩酌には欠かせない酒の肴「豆腐」で酔えたら楽しいな、素敵だな・・・と、豆腐職人「のぶ」に挑戦状等を送ってみる次第です。 どうぞ、ご検討の程、宜しくお願いいたします。

この挑戦状お受けいたします!

日本の伝統であるお酒と豆腐!凄い豆腐になりそうですね。

豆腐は水を加えながら大豆を磨り潰します。

その水のかわりにお酒を加えながら大豆を磨り潰し豆腐にするので、7割程度はお酒の豆腐になります。

この豆腐を食べると飲酒運転になるので、運転者はご遠慮願います。

 

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決行日時:2012年4月29日(日)

今回挑戦状を頂いた「磯蔵酒造蔵主 磯 貴太」さまは本物の酒造りをしています。

「磯蔵酒造蔵主 磯 貴太」さまとは、酒を酌み交わしお互いの物作りについて語り合ったこともあります。

原材料については米と大豆の違いはありますが、銘柄・作り手・管理のしかたなど非常に共通することが多く「行き着くところは同じなのかなあ」と共感しました。

人の都合で酒造りをするのではなく、麹菌の求めに応じて酒を造る姿勢には感動をおぼえました。

そんな「米と水と情熱」で作られる磯蔵酒造のお酒は、だから美味しいのです。

前おきが長くなりましたが、今回のミッションは当店と磯蔵酒造主催の酒のみのための一大イベント「ちょっ蔵新酒を祝う会」にて開催しました。

「ちょっ蔵新酒を祝う会」には2,000人近くの来場者があります。ミッション前日には何件か「ちょっ蔵新酒を祝う会で酔える豆腐期待してます」などのエールを頂きました。

水のかわりに酒を使い豆腐にする今回のミッションは、いったいどんな豆腐になるのか僕にも分かりません。でも初挑戦であっても大勢からの期待に応えなくてはなりません。

30リットルものお酒も磯蔵酒造から提供されました。原価は約6万円、とてつもなく高単価な豆腐です。

たぶん原価は世界一高い豆腐だと思います。

高い材料を使い、大勢が期待する中、前代未聞の豆腐作りはまさに挑戦でした。

まずは、酒を加えながら大豆の磨り潰しです。通常の水を加える分量と同じだけ酒を加えながらグラインダーで磨り潰すことにしました。

作業をはじめると、グラインダーから出てくる呉(ご)がいつもとまったく違うのです。呉(ご)がフワフワと膨らんでクリーミーな感じなのです。

いきなり「えっ!」という感じでしたが、次の作業に移りました。大釜での煮込みです。

煮込みは開放にて手で攪拌しながら行うのですが、熱でアルコールが蒸気となり目にしみると言うか、目が痛くて痛くて大変でした。

また、アルコールの蒸気を鼻から吸い込むので、酒を飲むと顔が赤くなる僕は酒を飲まないのに顔が赤らんで酔った感じでした。

次は搾りですが、お酒の糖分のせいか粘度がとても高い豆乳となりなかなか搾れず大変でした。あまり時間を掛けすぎては温度が低くなって凝固しなくなります。搾りきれませんでしたが、あきらめて次の作業に移りました。

豆乳の温度を確認しました。ニガリの分量は温度もふまえ経験で量を決めました。

ニガリを入れて攪拌、あとは後は固まるのを待つだけです。

30分後、寄せ桶を恐る恐るのぞいて見ると固まっていました。

さっそく味見をしましたが、とても美味しくてビックリ!

純米吟醸と大豆の香りがほど良い豆腐です!

豆腐というよりも、酒の分量が多い分「食べるお酒」といった感じでした。

直径50cmの超特大ザルに「食べたら酔っぱらえる豆腐」を盛り込み4個作りました。1個は当店、3個は「ちょっ蔵新酒を祝う会」へ。

「ちょっ蔵新酒を祝う会」では蔵主と僕とのマイクパフォーマンス中、あっという間に「食べたら酔っぱらえる豆腐」はきれいに無くなりました。

「ちょっ蔵新酒を祝う会」では「食べたら酔っぱらえる豆腐」を食べる前から、みんな酔っ払ってました。

当店では「食べたら酔っぱらえる豆腐」の強烈な純米吟醸の味に「もろ酒だ」とみな驚いていました。

僕はお酒が好きなので、とても美味しい豆腐でした。

今回のミッションは衝撃的で危険で楽しいミッションでした!

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約30リットルのお酒を使用

水のかわりにお酒で大豆を磨り潰す

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「ちょっ蔵新酒を祝う会」大盛況!

蔵主と僕のマイクパフォーマンス

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あっという間に無くなりました

「食べたら酔っぱらえる豆腐」ミッション完了!


豆腐職人のぶ

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