岩手県の(株)ふうせつ花、石田社長が「せっかく遠いところから来たんだから青森県の有名な豆腐屋さんに連れて行ってあげる」という事で石田社長の愛車シトロエンを私が運転し東北自動車道(高速道路)を２時間半かけて(有)湧水亭に到着しました。

(有)湧水亭の小川勇社長は豆腐屋としては２代目で、豆腐作りに関しては子供のころからたずさわっていたという事ですから現在５６才の小川社長は、経験豊富な豆腐業界人です。

勢い良く深井戸から水が湧き出ることから湧水亭と名付けたとのことでした。枯れることなく水が湧き出る井戸に敬意をこめて敷地内に竜神様を祭るほこらを建てたということです。

湧水亭さんは商品の数も多かったのですが、店内の囲炉裏の炭火で焙る豆腐田楽はとても美味くて印象に残りました。囲炉裏に何本も豆腐田楽が刺さっている風情はとても食欲をそそる物がありました。

豆腐屋のスイーツも充実していて、おからドーナツ・豆乳アイス・豆乳ヨーグルトなどありましたが、とても美味しかったです。

今では、お客様がにぎわう大繁盛店ですが、東北青森の人口５千人程度の町で豆腐の卸売りを専門にしていた頃の過酷なまでの当時の話を聞かせてもらいました。豆腐を作る指が腫れ上がり間接が切れて動かなくなるほど働いたとの事でした。自分では値段を決められずに相手の言いなりの値段で利益を得られるはずが無かったが、歯を食いしばって頑張ってきたと話してくれました。

同席した「ふうせつ花」の石田社長も同じような話をしていました。関東の人口が多い地域での豆腐屋には、東北の卸売り豆腐屋の辛さは分からないだろうと両人ともおっしゃっていました。

厳しい状況でもあきらめずに夢を実現し成功をおさめた東北の両雄と、ご一緒させていただき色々なことを考えさせられました。

私も湧水亭さん、ふうせつ花さんに一歩でも近づけるように頑張っていきたいと思います。

石田社長とは１６時間もご一緒させて頂きました。本当に貴重なお時間を有難うございました。

竜神様が祭られています	湧水亭の店構え

左・石田社長、中・小川社長、私

(有)湧水亭